長崎中材業務研究会

『 中材業務における質の向上と日常での不安や疑問点の解決の場所を提供する 』をもとに、セミナーを通じて皆さんと学び、意見・情報交換を行いたいと思っています。

久しぶりの投稿です。

久しぶりの投稿です。

 

 長崎中材業務研究会も新型コロナウイルス感染拡大により

お休みしていました活動を令和4年度より再開しました。

長崎中材業務研究会やその他の研修会の情報など、こちらから

発信していきたいと思っています。

 

引き続きよろしくお願いいたします。

 

 

(重要) 2020年開催予定のセミナーは中止とします。

新型コロナウイルス感染症に伴い、今後の活動について役員と協議を行い、今年中のセミナー開催については中止することと決定しました。

 

セミナーの再開につきましては来年以降、状況をみながら慎重に再開の時期を探りたいと思います。ご理解いただけますよう、宜しくお願いします。

 

 

なお、医療機器学会も今年の全国大会は見合わせ、オンデマンド配信による大会開催となっております。今年は様々な研修やセミナーの開催が中止されていますので、学びの場として医療機器学会のオンデマンド配信をご活用いただければと思います。

滅菌技士/師の単位取得も出来ます。

 

学会大会

http://www.jsmi.gr.jp/connection/

医療機器学会

http://www.jsmi.gr.jp/

第35回セミナ 洗浄評価結果

 第35回セミナーにて、各ご施設で使用されている器械を持参頂き、実際にクーマシー法を用いて洗浄判定しました。ご協力頂き誠に有難うございました。結果を掲示しますのでご参考下さい。

  f:id:Nagasakichuzaiken:20200130212036j:plain(今回評価した器械)

 

 検体番号(器械名)    ・  残留蛋白質

  2000(スタンチェ) ・ 46㎍

  2010‐2(吸引嘴管) ・ 56㎍

  2010‐3(吸引管) ・ 68㎍

  2010‐4(髄核鉗子) ・ 51㎍

  2010‐6(クーパー) ・ 22㎍

  2010‐7(ダイヤモンド持針器) ・ 27㎍

  2010‐8(眼科クーパー) ・ 検出限界以下(20㎍以下)

  2010‐9(ペアン) ・ 27㎍

  2020(リウエル) ・ 132㎍

  2030(リウエル) ・ 134㎍

  2040(ドベーキー) ・ 29㎍

  2050(ペアン) ・ 23㎍

 

『メーカーより』

 残留蛋白質量はすべての器材で許容値の200㎍以下の数値となりました。

 多くの器材は目標値の100㎍以下となりました。

 器材の形状が複雑な場合、残留蛋白質量が多くなる傾向がみられました。

 

 『研究会所感』

 洗浄評価判定ガイドラインでは許容値200㎍、目標値100㎍となっています。今回判定した器械は全て許容値以下の数値でしたが、2点の器械(リウエル)が目標値を超える結果となりました。目標値を下回るよう洗浄方法を見直すきっかけとなれば幸いです。

 今回の結果から、鉗子や吸引管など、形状が複雑な器械が残留蛋白質量が多くなる傾向にあることが見えてきました。

 f:id:Nagasakichuzaiken:20200201060131j:plain 連結部に残った組織片

 上記のリウエルは今回のセミナーとは関係ありませんが、私の勤務病院で実際にあった洗浄不良例です。アミドブラック染色した後に気付いたため濃紺色となっています。特にリウエルは凹凸や連結部が多く閉じているため、組織片が残存しやすい構造の器械です。洗浄時は特に注意が必要です。

 

 

 注意点

  • 洗浄評価判定ガイドラインでは残留蛋白質量の基準を止血鉗子を使用して試験しています。器械は形状が異なりますので参考数値としてご参照ください。詳しくは以下のリンクよりご確認ください。

     ⇒洗浄評価判定ガイドライン (日本医療機器学会)

  • 今回の洗浄評価は器材単品の評価となります。ご施設での実際の洗浄評価では、WD等洗浄機の規模や洗浄する器械・器材に応じて必要な検体数や評価方法は異なります。詳しくは、今回ご講演頂きました乾商事株式会社様にご相談ください。

 

 

                            文責:森野

 

 

 

第35回セミナー終了しました。

1月25日(土) 第35回セミナーを開催しました。

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f:id:Nagasakichuzaiken:20200128233313j:plain手術用鋼製器具DPM管理による安全性・品質保証の重要性

f:id:Nagasakichuzaiken:20200128233430j:plain医療器具の洗浄評価について ~クーマシー法の実演~

 

講演1『手術用鋼製器具DPM管理による安全性・品質保証の重要性』では、赤埴 大先生より器械の点検項目について、また器械管理の重要性とDPMを用いて安全に質の高い器材管理を行うための講演をしていただきました。

講演2『医療器具の洗浄評価について ~クーマシー法の実演~』では、梶浦 毅司先生より洗浄評価の方法について、またクーマシー法の実演を行っていただきました。

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次回、36回セミナーは6月開催予定です。

滅菌・洗浄についての基礎的な内容のセミナーとなります。

詳細については決まり次第お知らせします。

 

                         文責:森野

第35回セミナのご案内

 先日よりお伝えしていました通り、来年1月25日に第35回セミナーを開催します。

 

第35回セミナーは洗浄評価・鋼製小物のメンテナンス方法についてです。

ご施設でお使いになられている器械を用いて洗浄評価を行います。ご施設の洗浄を見直す良い機会となると思います。皆さまの参加をお待ちしております。

 

 なお、今回も会場の関係上、参加者が定員を超える場合は事前に締め切らせて頂きます。器械の洗浄評価につきましても先着30検体となりますので、年末年始のお忙しい時期とは思いますが宜しくお願いします。

 

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ご施設で使用後洗浄した鋼製小物をお持ち下さい。

メーカー様協力のもと、評価後お知らせします。

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参加用紙のダウンロードなど、詳しくはホームページをご覧ください。

https://nagasakicyuuzai.wixsite.com/tyuzai

 

文責:森野

 

FOSS研鑽会115回研修会に参加しました。(25周年記念講演会)

11月16日 FOSS研鑽会115回研修会(25周年記念講演会)に参加、

長崎中材業務研究会役員10名で参加し学んできました。

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アクロス福岡 国際会議場で行われました。

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研修内容はもちろん、研修の運営や進行についても学ばせて頂き、当研究会セミナーでも今回学んだ事を活かしていきたいと思いました。

 

FOSSの皆さま、お忙しい中誠に有難うございました。

 

文責:森野