長崎中材業務研究会

『 中材業務における質の向上と日常での不安や疑問点の解決の場所を提供する 』をもとに、セミナーを通じて皆さんと学び、意見・情報交換を行いたいと思っています。

感染管理認定看護師への道12

昨日、5週間にわたる実習が終わりました
とりあえず無事に終了できることができ安心しています。
 
長かったようで短かった実習でした。
沢山のことを経験させていただいた実習指導者さんや、病院のスタッフの皆さんに感謝です。
まだまだ、認定看護師としてやっていくには知識が不十分ということも沢山感じました。
自施設に帰ったら、認定として感染管理を担っていく覚悟はつきました。しかし、最初は失敗だらけで、みんなに迷惑かけると思います(確実に…)。でも一つ一つ経験しながら成長していければと今は思っています。
 
さて、実習の報告を少しします。
私は実習中SSIサーベイランスを実施していました。消化器外科の手術を対象に行い、25日間と短くはありましたが、感染率を出してみたり、プロセスとの関連を見てみたりして、何点か共通点が見えたり、病棟に提案すべき項目が見えてきました。サーベイランスのフィードバックを火曜日に実施。今回実習中のプレゼンがもう4回目となりちょっと慣れてきたのか、研修センターから教官も身に来てくれていたのですが、落ち着いて実施できました 病棟の皆さんからの質問や反応もあり、ちょっとは私も対象の理解ができるようになってきたかなと思いました。 やっぱりサーベイランスは大変だけど結果が出るので楽しいです。提案後結果がよくなればもっと楽しいのでしょうね。
 
実習中ESBLが出ましたとの連絡が検査室から指導者さんに入りました。すぐに病室へ向かい、PEGと痰から出ていたので接触感染予防策を指示。ESBLの判定するところ見てみたいと私がお願いし検査室へ。
ESBLとは、基質拡張型βラクタマーゼ産生菌と言い、いろんな菌に乗っかることができます。今回はエンテロバクターに出ましたが、ESBLの遺伝子はプラスミド上に存在するため、ほかの菌にその性質が移ってしまうという厄介な菌です。
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阻止円がお魚の形になっていました なんかかわいいですよね。
なぜお魚の形になったかというと、右におかれた抗菌薬(オーグメンチン)の効果でこうなります。
細菌が作るβラクタマーゼという抗生物質分解酵素をオーグメンチンが阻害することで、CTX(セフェム系第3世代)の阻止円が拡張され、魚のしっぽの部分を作ったというわけです。(間違っていたらごめんなさい
 
実習指導者さんがフィッシュ哲学大好きな方なのでESBLまで魚の形になったのかも???
 
さてさて、私が5週間通った実習施設はなかなか周囲の環境の良いところでした。
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病院の屋上から撮影。
真ん中あたりのぽこっと膨らんだ山が「かぶと山」。兜に似てる???
この日は屋上に冷却塔を見に行きました。(レジオネラ対策です) 天気がよくって、とっても景色がきれいでした。
 
さてもう一つ、私が5週間通った病院は、環境はいいのですが交通の便があまりよろしくない土地にあり、私は電車→電車→電車→電車→バスと乗り換えて通勤していました。その3つ目の電車で、毎朝電車接続を見ましたので紹介します。
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毎朝こんなして、電車を繋いで出発です。電車通勤の人がホント多いです。長崎は車か、バイクが多いですよね。
 
実習生活も終わりになりました。
あとは、実習の記録を週末で仕上げ、3月の修了試験と、成果発表会に向けた準備が始まります。
早いですね。あとちょっとで長崎に戻ります。
なんか、うれしい気持ちと、不安な(やっていける?という)気持ちがまだまだ入り混じっています。
とりあえず、実習終了報告でした。