長崎中材業務研究会

『 中材業務における質の向上と日常での不安や疑問点の解決の場所を提供する 』をもとに、セミナーを通じて皆さんと学び、意見・情報交換を行いたいと思っています。

第21回長崎県南中材業務研究会セミナーを開催致しました。

平成26年11月29日(土)
第21回長崎県南中材業務研究会セミナーを開催致しました。

 
 講演1は(株)ウドノ医機 栗原先生の「日本国内で選択可能な滅菌方法における最新情報と高圧蒸気滅菌およびEOG滅菌におけるトラブル対策」でした。とても詳しく分かりやすい講義でした。
現在日本国内では高圧蒸気滅菌と低温滅菌とありますが、高圧蒸気滅菌の歴史は135年、それに対して低温滅菌の歴史は浅く万能なものは一つもなく、高圧蒸気滅菌を超える滅菌方法は現在開発されていない。低温滅菌物の多い日本ではその特性をよく理解して、上手に各種低温滅菌法を使いこなすことが大事と話されました。どれもこれも低温滅菌を行うではなく高圧蒸気滅菌が行えない際の最後の選択肢であると話されました。   
 最後に「我々は装置の開発と滅菌知識の情報提供で皆さんをお手伝いいたします。「医療の安全」という共通目標のために、今後ともよろしくお願いいたします。」と、締めくくられました。
 
 講演2は(株)吉田製薬 永松先生の「器具消毒における消毒剤の適正使用」でした。当セミナーでは薬品会社の講師は初めてでしたが、医療機器メーカーと違った目線での講義は新鮮でした。
 スポルディングの分類は医療機器などの消毒や滅菌方法の目安として用いられている判断基準ですが、講義を通して再確認ができました。これからの季節に流行が予想されるノロウイルスについての話も興味深く聞くことができました。
 
 講演3は三菱重工(株)長崎造船所病院 峯先生の「インフルエンザよもやま話」&「アメリAPIC学会参加~カルフォルニア大学病院見学の思い出話」でした。インフルエンザの話は医療に関わるものとしての心構えや新しいタイプのワクチン「フルミスト」を知ることができました。整形外科に勤めるものとしてはSSI予防ガイドラインはとても勉強になりました。講義の中には学会や病院見学の写真を掲載されてあり、あっという間に時間が過ぎたようでした。
 
 3名の先生方の講義はとても内容が濃く、45分の時間では収まらない内容でした。もっと詳しく聞きたかったとのアンケートの意見もあり、またお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。
 
※峯先生が講義の中で「手洗いについて話すと1時間は話せますよ。」と話されていましたので,今度は手洗いについても講義よろしくお願いいたします。
 
※今回から、新しく協力業者として長崎ムトウさんと(株)富士医科精機さんが加わってくださいました。