長崎中材業務研究会

『 中材業務における質の向上と日常での不安や疑問点の解決の場所を提供する 』をもとに、セミナーを通じて皆さんと学び、意見・情報交換を行いたいと思っています。

第28回長崎中材業務研究会セミナーを開催しました。

第28回長崎中材業務研究会セミナーを開催しました。

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赤埴先生の講義

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小島先生の講義

 930日(土)に第28回長崎中材業務研究会セミナーを開催しました。今回はビーブランエースクラップ株式会社 赤埴 大先生の「鋼製小物の正しい取り扱い」 乾商事株式会社 小島 義弘の「洗浄評価の実際」についての講義でした。
 赤埴先生の講義では鋼製小物について事例を通して詳しく話されました。日常のメンテナンス方法や新品の鋼製小物は不動態被膜(クロムと空気中の酸が結合してできる耐食性の膜)が薄いため、錆びやすい性質を持っている事に注意しなければならないことを説明されました。点検検査についても目視機能的に詳しく知ることができたため、日頃の業務時に意識的に行っていきたいと思いました。潤滑剤の不足した状態での無理な可動によるリベット部が固くなったものや錆についてもカラー印刷での資料で,とても分かりやすい講義でした。
 
 小島先生の講義では洗浄評価においては、目視にて確認後、試薬やインジケーターを使用し客観的に評価を行うことで洗浄の確実性を向上させていくことがわかりました。今回は参加施設から器具を持ち込み、壇上にて実際に小島先生にLiveでアミドブラック法を実施していただきました。タンパク質残留部分には青い試薬が残っていることが一目瞭然であった。滅菌をしていれば大丈夫ではなく、汚れを落とす方法はあくまで滅菌前の洗浄だということを実感した講義でした。
 セミナー終了後も吸引嘴管等のアミドブラックを用いた検査方法の説明がありました。
 今回は、「洗浄評価を講義中にLiveで行う」とういう新しい試みを実施しました。講師の小島先生、赤埴先生、それに器材を持ち込んでいただいた参加者の皆さまのおかげで無事終了しましたことを感謝いたします。また、展示ブースのメーカー様、協力業者の皆様ありがとうございました。次回セミナーは1月27日(土)です。たくさんの参加お待ちしています。
報告者:役員 田中
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吸引嘴管の方法の説明をしていただいてます。
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器材表面に青い試薬が残っていますので
洗浄不足の判定です。