長崎中材業務研究会

『 中材業務における質の向上と日常での不安や疑問点の解決の場所を提供する 』をもとに、セミナーを通じて皆さんと学び、意見・情報交換を行いたいと思っています。

第29回長崎中材業務研究会セミナーを開催しました。

第29回長崎中材業務研究会セミナーを開催しました。
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127日(土)に第29回長崎中材業務研究会セミナーを開催しました。今回はサラヤ株式会社 櫻井かおり先生の「消毒薬の適切な使用法 消毒薬の選択・器材消毒の実際」についての講義と「消毒の現場写真をもとにKYT」をグループワークで行いました。

櫻井先生の講義では消毒方法の選択、消毒薬の基礎知識、各消毒薬の特徴について学ぶことができました。普段、手術に携わる上で、感染症の有無を確認することは重要なことであるが、標準予防策では通常、感染症の有無で器具の処理方法を変えないとされている。感染症は潜伏期間もあるため、全ての湿性生体物質は感染症があるものとして扱うのが基本である。そうすることで、手術に使用した器具を処理するスタッフや、その器具を次に使用する患者を守ることに繋がるからだ。消毒法の第一選択は滅菌法と同じく“熱”である。熱(熱水、蒸気)は①消毒薬と比較し、効果が確実、②残留毒性が少ないとされている。消毒薬は正しく使用すれば、十分な効果が得られるが、すすぎ不足や、濃度・時間が適切でないと人体への悪影響、副作用を引き起こすこともあるため、注意が必要である。消毒薬の使用法を再確認し、安全に処理していきたいと感じました。
GWでは、当セミナーの役員が実際行っている消毒業務の写真を提供してもらい参加者と一緒にKYTを行いました。各グループに櫻井先生やメーカーの方々に入ってもらい、各写真に沿って良い議論ができました。小さな間違いに気づき、大きな失敗を防ぐ、日ごろから危険を予知する目を養っていければと思いました。
今回のセミナーは参加が少くはありましたが、質の良い内容で日常業務での再確認や気づきができたと思います。櫻井先生、メーカー・協力業者の皆様ありがとうございました。

報告者:役員 田中